野生児への道は険しい
昔は断られるのが怖すぎて言えなかったのですが、
月日を経て、ようやく私も、少しずつ自己主張のできる人間に育ってきた気がします。
なーんて書きましたが、できない時は、本当にできないことを思い知った1日。
今日は私がおやすみで彼は仕事(在宅)なので、
暇を持て余した私は休憩用にお菓子を作ってみたり、お茶を入れたり、
仕事の邪魔はできないけど、ゆっくり楽しい休日を過ごしていました。
夜ご飯はお好み焼きに決定して、その買い出しも終えてルンルンだったのですが、
今夜の予定で想定外の変更がでたことで思考が停止してしまいました。
私たちは徒歩10分圏内に住んでいるのですが、別々の家に住んでいます。
お互い予定がある時は別々に自分の家で過ごすのですが、
これと言って理由がない時は一緒に過ごしています。
今日はお好み焼きも食べて、ゆっくりお酒でも飲みながら
二人で1日を終えるんだろうな〜幸せだな〜なんて勝手に想像していたら、
「今日はやりたいことあるから夜別々でいい?」と彼に言われ、
「いいよ、わかった〜」と答える私。
それから1時間くらい経過した頃でしょうか。
私の中で少しずつよくわからないモヤモヤが膨れ上がってきて
とうとうよくわからないまま涙が止まらなくなってしまいました。
1時間のタイムラグがあるので、彼もなんのことやらだったでしょう。
どうしたの?と困る彼
答えられなくて困る私
私はよくわからない唸り声しか出せず、自分の気持ちもよくわからない。
彼お得意の「どうしたいか教えて」「言葉で言わないとわからないよ」に
それがわからなくて、できなくて困ってるんだがと内心怒りつつ、
とにかく涙が止まらない。
きっと「今日は一緒にいてくれると思ったから、帰っちゃうの寂しい。」
「一緒にいて欲しい」と一言言えばそれであっさり解決だったのだと思います。
でもその一言が一向に出てこない。
そう思っているのかすらよくわからなくなってしまうのです。
もはや断られるのが怖いとか、相手の都合への配慮とかではなくて、
自分が何についてどう感じているのかを正確に把握できないこと、
そしてその感情を認めることができないことが
言葉で伝える上で大きな壁になっている気がしました。
掴み所のないモヤモヤを言語化するのは困難です。
さらにそれを急かされる状況になると、軽くパニックになります。
私は急な変更や予想外の出来事がとても苦手。
加えて自分は人に求められない人間だという不安がとても強い。
今回は想像していた未来がこないことへのショックと、
彼は私なんかと一緒にいたくないのかなという不安のWアタックで、
最初は理性でなんとか納得させようと試みるのですが、
1時間後に結局抑えきれない何かが溢れてきてしまったのでした。
いい大人が、一晩一緒にいられないだけでこんなに泣くなんてと
自分でも思うのですが、これが本当に不安で悲しくて寂しくて、
大袈裟に聞こえるかもしれないけど、突き落とされるような気持ちになるのです。
でもですよ、1時間後に溢れてくるだけ私はだいぶ成長してるんです。
これ、昔は数日後とか、下手すると数ヶ月後にきたりして、
彼にとって「なんのこっちゃ」な中、私は一人絶望の淵にいるみたいな
訳のわからないことになっていました。
タイムラグは短ければ短いほど、悲しみや寂しさを拗らせずに済みます。
その場での感情の押さえ込みが上手になればなるほど、
事はどんどん複雑になっていってしまうことを身をもって知っていました。
やっぱりいきなり野生児を目指すのはなかなかハードルが高い。
とりあえず、今自分は困っている。
感情がわからなくて、モヤモヤの荒波が襲ってきたということを
なんらかの方法で伝えることが、まずは最優先かなって思いました。
自分に合った方法でコミュニケーションをとらないと
ただただしんどいだけだなと痛感した1日。
それでも、落ち着いた頃に困らせてごめんねって伝えたら、
受け止めてケロっといつも通り接してくれる彼だから、
これからも一緒にいられる方法を探したいって思えるのかもしれないな。
変に面倒くさがられないというだけで、
私にとってはとてもとてもありがたいことなのです。