穴があったら踊りたい

おさかなさんと彼の平凡で特別な日々です。そんな日々をドキュメンタリー映像にしようと目論んでいます。

カテゴリーでは見えないスペシャルな毎日

昨日の彼の投稿を読んで、

ううああああああああああとなったおさかなさんです。

 

anaodo.hateblo.jp

 

ううああああああああああと言うのは

色んな感情がまぜこぜ状態でこみ上げてきたと言うことです。

 

 

病気に関しては何もできない不甲斐なさ、

出会った頃の懐かしさと甘酸っぱさ、

不安をまっすぐに表現したことへの敬意、

そしてその不安や痛みをわかりきれないもどかしさ。

 

 

でも何よりも一番強く感じたのは、

「これからも一緒に踊っていたい」と言ってくれたことが

すっごく嬉しかったという気持ち。

こんなふうに思ってくれる人がいることが

私にとってはこれ以上ない幸せだなと感じたのです。

 

 

 

病気や障害は、その名前が明らかになることで、

良くも悪くも大きな意味を持ちます。

この病気の人はこうした方がいいとか、

大変で可哀想だなとか、

本来その人が持っている個別性を一気に消し去って

カテゴリー化をしてしまうほどのパワーを持ちうる。

 

 

これはきっと、ある程度は避け難いことなのかもしれない。

例えそれが病気や障害でなくても、男性・女性だとか

年齢だったり、所属とか、その人の肩書きのようなものがあれば

一つの目立つカテゴリーがその人の個別性を全て消し去ってしまうことは

よくあることなんだと思います。

 

 

カテゴリーで誰かを見ることは、手っ取り早くて時に便利。

だって個別性をみるのには時間も手間もかかるんだもん。

進行性の難病と言われているパーキンソン病と生きることは

確かに大変なことも沢山あります。

思い通りにいかないことばかりだし、

体調の波があるので実態を理解されづらくて、苦しむことも多いみたい。

 

でも私はそんな彼にいつも助けられていて、

一緒にいると喧嘩もするけどとっても安心できる存在。

これから病状がどう進行していくのか、

不安がないと言ったら嘘になるけれど、

未来は誰にとっても不確定なものですし、

私はどっちにしろいつも不安なので平常運転です(?)。

 

 

大変なことは、誰にもあります。

そこに優劣をつけることをしたくないですし、

それとどう向き合うかも人ぞれぞれ自由であって欲しいと思っています。

病名やカテゴリーでその人についてわかることは

ほんのほーんの一部だけ。

カテゴリーはその人を彩る一つの要素にすぎないなって思っています。

 

 

私にも彼にもそしてあなたにも、

きっと色んな要素があると思います。

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寂しがりやで、びびりで、ズボラで、 

女性で、踊るのが好きで、長髪で、

A型で、喘息持ちで、眼鏡ユーザーなおさかなさん。

 

素直で、プライドが高くて、多動気味で、

男性で、音楽とゲームが好きで、短髪で、

B型で、若年性パーキンソン病持ちで、車椅子ユーザーな彼。

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このブログはこんな二人の平凡で特別な日常を綴っています。

平凡でいて、毎日が二度と繰り返すことのない、

心と身体がググッと動く、スペシャルな1日なのです。

そしてこの世界は一人一人にとって特別な毎日の詰め合わせ。

カテゴリー分けするだけでは見逃してしまいそうな

小さな特別を見つけるのが私は大好きです。

 

私にとっての今日も、何か劇的な事件が起こったわけではないけれど、

昨日の彼のブログを読んで、

二人でぶつかったり、試行錯誤したり、壁にぶち当たりながらも

これからも一緒に踊りながら生活するのが

もっともっと楽しみになったおさかなさんでした!

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スペシャルにダンシングなおさかなさんと彼