穴があったら踊りたい

おさかなさんと彼の平凡で特別な日々です。そんな日々をドキュメンタリー映像にしようと目論んでいます。

芝生と青空と揚げパンと

今日は二人ともおやすみ!

 

先週の休日の時、

なぜだか疲れ気味の私は午後14時ごろまで寝てしまい、

その後も少し起きてはまた昼寝してと、

気づけば外は真っ暗・・。

せっかくの休日に何にもできなかったのが悔しくて、

次のお休みの時には絶対にお散歩するんだ!と心に誓っていました。

 

そして今日!

外は快晴、しかも暖かい・・・!

最高のお散歩日和だ・・!!

休日だけどしっかり目覚ましをかけて寝過ごし防止。

お昼ご飯を食べ終えて、いざお散歩へ!

 

最近近所にできたパン屋さんで

彼のお気に入りの揚げパンを買う。

そのままパン屋さんの近くの公園でピクニックだ。

今日は暖かいから自販機でサイダーとアイスコーヒーを購入。

ベンチが空いてたらいいね〜といいながら公園に向かう。

 

暖かい日曜日だ。

公園には小さな子供たちとその親御さんの先客がたくさんいた。

生憎ベンチは空いていなかったけど、

上着を脱いで芝生にそのまま座ることにした。

久しぶりに芝生に座る感覚。

あっという間に洋服は芝生まみれになった。

 

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お気に入りのパン屋さんで買ったパンたちと芝生

大学時代を思い出した。

キャンパスが広くて自然が豊かな大学だった。

毎日のように校舎の前に広がる芝生に座ってランチをしたり、

ダンスの練習をしたりしていた。

授業に出る時も洋服や髪の毛、鞄の中まで

いつも芝生がついていたけれど、

それがなんだか誇らしくもあったようにも思う。

 

シートもしかずに芝生に座って、

美味しいパンを、美味しいねといいながら二人で食べる。

外にいながらにしてマスクを外して、

空気を思い切り吸い込めるのは久しぶりな感じがした。

コロナが流行る前には当たり前だったことが、

今では随分と贅沢なことになってしまったなぁ。

 

子供がはしゃいでいる。

その子供をお母さんらしき人が追いかける。

キャッキャいいながら逃げ回る子供たち。

お母さんにつかまって大絶叫だ。

まだ言葉も話さないだろう小さな子供も、

全身で喜びを表現している。

無邪気だな。可愛いなぁ。と思いながらも、

なんだか胸にこみ上げてくるものがあった。

 

これは、なんだろう。

わからないけど涙がでそうになる。

自分も父や母に守られて、

ただ衝動のままに走り回って、

なんの迷いもなく全身で喜びを表現していた頃があったんだろう。

 

ここ数年で親になる友人が一気に増えて、

親側の気持ちを考えることも増えた。

私と大して年の変わらないお父さんやお母さんが沢山いて、

それぞれが必死に子供を守り育てようとしていて、

子供はただ無邪気に走り回っている。

その無垢な笑顔が、見守る親の暖かい視線が、

あまりにも美しく、尊くて、涙が出そうになった。

その姿を羨ましく思った気もしたし、

世界がまだ美しさを保っていることに、心底安心したような気もした。

こみ上げてきたのは明確な一つの感情ではなくて、

いろんなものが混ざり合った、不思議なものだった。

 

決して不快な気持ちではなかった。

できればそのまま涙を流してしまいたいくらいだったけれど、

最高に爽やかな青空の下でその光景をみていたら、

私も笑顔でいたいようなきがして、涙は目尻で止めておくことにした。

 

愛情について考える。

誰かを大事にする人の気持ちを。

それは親子関係に限らない。

親子だって、捻れていることも多い。

友人、恋人、家族。

近ければ近いほど難しいんだ。

 

命をつなぐことについて考える。

それは必ずしも血縁に基づくものである必要は

ないんじゃないかと思う。

誰かを大事に思い、

誰かを笑顔にしたいと思い、

誰かに自分の心を注いでいくことは、

どんな形であっても美しいと思う。

 

最近少し疲れていた。

やるべきタスクがいつの間にか増えて、

あれもこれもやらなきゃと、

日々タスクをこなすことに精一杯だった。

ここ数日、読者登録しているブログもなかなか見に行けていなくて

もどかしい気持ちでいる。

体調もいまいちすぐれず、ひたすら眠い。

なんだか身体が重たい。

 

久しぶりに青空の下で空気を吸ったら

いろんなものが溶けていったように思う。

大事なものは多分そんなに沢山ない。

あれもこれも自分に重大な影響を与えるように思えて、

実際は、そんなこともなかったりするんだ。

今ここに生きていて、呼吸ができて、

大事な人と美味しいものを食べて、

ゆっくり時間を過ごせている。

私にはもう十分すぎるほどだと思った。

 

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お気に入りのあげぱんを手に入れて嬉しそうな彼を嬉しそうに見るおさかなさん

 

少し力を抜いて息をしよう。

世界はまだまだ、美しいものに溢れているからね。