穴があったら踊りたい

おさかなさんと彼の平凡で特別な日々です。そんな日々をドキュメンタリー映像にしようと目論んでいます。

「うふふ」となったすれ違い

今日はおやすみ!

ということで、ちょっと遠くまでお散歩してきました。

最近は気温が少し上がってきて、ところどころ桜も咲いています🌸

冬が苦手な私には朗報です!!!

 

遠くまで歩いたのでいつもと少し違う散歩コース。

途中までは結構広い道を歩いていたのですが、

歩行者が1人すれ違うのがギリギリくらいの

少し狭めの道を通るタイミングがありました。

 

彼は車椅子ユーザーなので、

どうしても人1人分よりも幅をとります。

なので狭い道にいる時に前から誰かがきてしまうと

すれ違えずにどうしようもなくなります笑

 

まだ歩行者ならぎりぎり行けるのですが、

自転車とか、同じように車椅子の人がくると、

もうどちらかが避けられる場所まで移動して

通り過ぎるのを待つしかありません。

 

基本的に歩道は歩行者優先なので、

自転車は車道を通ってもらえるとありがたいのですが、

かと言って正直車道走るの怖いのもわかる・・汗

私は自転車ユーザーなのですが、

怖いので車道を走らずに済むのであれば走りたくないです。

 

 

これはベビーカーも同じかなとおもうのですが、

車椅子とかベビーカーのように

人一人より場所をとるものに対する非寛容性みたいなものを

感じることは多くあります。

顕著なのは混んでいる電車やエレベーター内。

「この車椅子のスペースがあれば、

 もうあと2人は乗れるのに・・・」みたいな、

そういう圧みたいなものを感じるのです。

 

今でこそコロナでみんな密を避けたがるし、

彼は電車通勤しなくて済んでいるし、

混んでいるタイミングでエレベーターに乗ることも減りましたが、

昔は結構感じることが多かったみたい。

 

でも今日すれ違った人たちからは、

どちらかというと暖かさみたいなものを感じたのです。

 

第一すれ違い人の方は自転車に乗った女性でした。

お互いに10m手前くらいから、

「おーーー、これ、どーするーーー??😅」

という雰囲気を醸し出し始め笑、

実際に接近しても乗ったままではすれ違えないし、

降りて自転車を押して横に立った状態でもすれ違えないのは明らか。

ガードレールで囲まれている道が何mも続いてるため、

ちょっと避けられる場所もなく、「さぁ、どうする?」状態。

 

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さぁ、どうする・・・・!?

 

その方は仕方なく自転車から降りて、

自転車だけを先に通すように前に押す作戦にでました笑

でもそのままだと先に進んだ自転車が倒れてしまうので、

進んできた自転車の前方部分を私が手で支え、

自転車が通り過ぎた後に身体も通り過ぎ、

なんとかすれ違うことができました。

チャリ女性と私の見事な共同作業の勝利です。笑

 

「あらぁ〜〜すみません!!ありがとうございます〜!🚲」

という感じで、終始和やか&爽やかにすれ違うことができました。

ただすれ違うだけの瞬間だし、

ともすれば邪魔扱いをされ、

舌打ちをされたりしかねないシチュエーションでしたが、

お互いにお互いの権利を尊重し合い、

なるべくスムーズに互いのニーズを実現することのできた

少し「うふふ」となる瞬間でした

 

その後の第2すれ違い人は自転車二人組だったのですが、

私たちに気づくやいなや、

随分と手前の少し避けられる場所でスマートに待っていてくれました。

第3すれ違い人は少し強引ではありましたが、

こちらがスピードを落としていたので、

ギリギリのところをスーッと自転車に乗ったまま通り過ぎました。

この人について彼は、「歩道は歩行者優先なんだから、

自転車が止まってくれよ〜」と少し怒っていました笑

 

道路とか、電車とか、公共の場はみんなにとって必要な場所。

そしてみんなに使用する権利がある。

都会にいると、なんだか心に余裕がなくなって、

効率の悪いものとか、自分にとって無駄・邪魔に思えるものを

排除したくなってしまうのもわかる。

自分自身の権利が守られていないと感じる時に、

他人の権利を守ろうと思えない気持ちもわかる。

でもそれだときっといがみ合うだけでお互いに苦しくなってしまう。

 

例え狭い道でもお互いを思いやれるような、

そんな自分であり続けたいし、

そんな自分であり続けるためにも、

自分が大事にされない環境は積極的に避けて、

自分と自分の大事なものをただ大事にできる環境を、

作りつづける努力をしたいなぁと思うお散歩のひとときでした。