穴があったら踊りたい

おさかなさんと彼の平凡で特別な日々です。そんな日々をドキュメンタリー映像にしようと目論んでいます。

あったかい

一晩明けて、しみじみと思う。

 

私、相当、家族に恵まれているのでは・・・?

 

 

私たちは彼の病気とか職歴とか

一般的に「不安要素」とされる部分に突っ込まれた時

どう答えようかとシミュレーションし、準備していました。

 

 

 

何も聞かれなかった。

 

 

 

もちろん「職場は一緒なの?」みたいな文脈では聞かれたけど、

どんな仕事をしていて、どのくらい収入があってとか、

安定しているのかとか、やっていけるのかとか、

そういうことは一切聞かれなかった。

病気についても、話の流れで症状の話をすることはあったけど、

将来大丈夫なのかとか、そういうことは一切聞かれなかった。

 

 

もちろん、初対面だし、まだ結婚とかの話はしていないから、

そこまで突っ込まなかったというのもあるかもしれないけれど、

「病気・障害がある人」、とか、「休職中の人」とか、

そういう枠組みの中で見られていないだろうなということは、

なんとなく伝わってきた。

 

 

 

自分達で勝手にハードルをあげてしまっていたのかもしれない。

障害があるから不利であるとか、

休職中だから不利であるとか、

そんなこと、本来は関係ないんだよね。

 

まずはその人がどんな人なのか。

それを知ってからじゃないと、

その人が病気や障害とどう向き合っているのかもわからないし、

なぜ今休職しているのかの意味もわからない。

 

私の両親はその辺をわかってくれていたのかもしれない。

 

娘の選んだパートナーと「仲良くなりたい」という気持ちが伝わってきた。

多くは聞かれなかったけど、

それは私の選択を信じてくれているからなのかもしれない。

「査定されている」というよりは、

「関わりたい」と思ってくれているように感じたのは、

とても心地よく、あたたかく、ありがたいことだった。

 

実家で使わなくなったテレビを譲ってくれることになったり、

引越し準備も手伝ってくれることになったり、

帰った後も「彼大丈夫だった?」と気を遣って連絡をくれたり。

これまで、自分の両親を疎ましく思ったり、

許せないと思ったりしたことももちろんあったけれど、

すごくいい両親に恵まれたんじゃないかと実感した。

一人っ子でわがまま放題で自分勝手な私だけれど、

愛想尽かさずに育ててくれて、

私の選択をなんだかんだいつも応援してくれて、

尊重してくれるのは、当たり前なことじゃなかったんだろうな。

 

自立しようとする時にこそ感じる、親のありがたみ。

 

当たり前だと思って甘えてきたあれこれにも、

ちゃんと感謝を伝えないといけないなぁ〜。

感謝を伝えたいなって素直に思えたのは、

自分も少しは成長できた証だろうか?笑

気づけば親ももうなかなかの高齢になってきたので、

後悔する前に親孝行したいところ・・・。

まだまだ自分のことでいっぱいいっぱいな私だけど、

ちょっとずつ恩返ししていこうと思ったおさかなさんでありました!

 

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あったかかったおさかなさんの両親