穴があったら踊りたい

おさかなさんと彼の平凡で特別な日々です。そんな日々をドキュメンタリー映像にしようと目論んでいます。

甘ちゃん文化と自立文化

引越しは大変ですねぇ・・・。

 

私はあれこれ計画立てたり、

どうやったら最もスムーズに任務遂行できるかとか、

そういうのを考えていくのが好きなタイプなのですが、

彼は工程が多いものの進捗を追いかけるのが苦手なのと、

私が勝手に爆走してしまうのがなかなか落ち着かず、

二人で苦戦しています・・・💦

 

今日も荷物の運び方について一悶着。

 

元々二人の家が徒歩圏内なのと、

彼の家にあまり大型の家具がないので、

引っ越す前に私の家に全ての荷物を集約させて、

1カ所から引っ越すことでコストを抑えようという作戦でした。

ただ、荷物が少ないとは言っても、

テーブルや椅子など、手で持って運ぶには厳しいものもあります。

 

先日、私の両親が引越しを手伝ってくれることになり、

細々したものは車で運べることになった。

私は「ラッキー!ありがたい!!」といつもの調子で

手伝ってもらうことにしてしまったのですが、

彼としては、自分の荷物を運ぶために

私の両親の手を煩わせないといけないのは少し遠慮してしまうと。

もちろん手伝ってもらえるのは嬉しいし、

無理のない範囲で手伝ってもらえると助かるのは事実だけど、

それを当たり前だと思っていないし、

自分たちでできる部分は自分たちでなんとかしたいと。

 

私にとっては自分の両親なので、

あまり気にしていなかったのですが、

確かにパートナーの両親にあれもこれもやってもらうのは、

気がひけるよなぁ・・。

 

彼は多分私よりも精神的に自立している。

高校の時点で寮に入って、生活をしていて、

大学も寮生活、社会人になってからはずっと一人暮らしだ。

一方私は中高時代にを父の仕事の関係で海外で過ごしたのですが、

全く言葉もわからない国だったこともあり(両親はその国の言葉が話せる)

親に頼らないと生活ができない状態が長く続きました。

 

普通だったら友達と親密になって、

親とは疎遠になる思春期の時期を、

ガッツリ親と密接な状態で過ごしてしまっている。

その後、大学で私が日本に帰国した後も、両親は海外にいたので、

しばらくは祖父母と暮らし、

一人暮らしを始めたのは、社会人になってしばらくしてからでした。

 

 

私は家族と過ごす時間がとても長かったので、

家族の助けを借りて生活していた時間が長かった。

そしてそれがある意味当たり前で、

感謝はもちろんしているけれど、

なんとか自分一人で何かをしなければという意識があまりなく、

何かあったら助けを求めようくらいに思っている甘ちゃん。

 

逆に彼は「自分一人では何もできないのに」

親に言われるのが悔しいというのが根底に強くあるらしく、

「たまに人の手も借りながらだけど、

 一人でも(親元離れても)ボチボチやってるよ」と

親御さんに伝えたい気持ちが大きい。

そんな背景もあって、彼にとってご両親に頼ることは、最終手段なのだ。

 

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あーだこーだ言われるのが悔しくて自立する彼

 

二人の生育歴からくる文化の違い。

 

引越しという大きなミッションに取り組む中で、

また一つすれ違いからお互いについて学ぶことができた。

どちらの文化が優れているとか、素晴らしいとかいうことではなく、

お互いに違う文化で育っているということを認識した上で、

二人が心地よく過ごすためにできることを模索する必要があります

 

とにかく、引越しの手伝いは私の両親にきてもらうけど、

それは最低限に抑えること。

そして、感謝の気持ちを二人で形にして伝えること。

まずはその方向で進めていこうという話になりました。

 

今日はちゃんと話す時間を作ったからすれ違いに気付けたのですが、

うっかりそういう時間を疎かにしたら、

気づかないうちに後戻りできないくらいすれ違っていそうで恐ろしい・・。

今回は彼が「違和感」を言葉にして伝えてくれたので、

こうして話し合うことができたのですが、

「違和感」に気付けないこともあるので、

一緒に生活することになったらもっといろんなすれ違いや

衝突があるんだろうなぁ・・😇

それを面倒くさがらずに向き合える私たちでいられるように、

これからも日々お話をする時間を意識的に作っていこうと思いました!