穴があったら踊りたい

おさかなさんと彼の平凡で特別な日々です。そんな日々をドキュメンタリー映像にしようと目論んでいます。

不機嫌の圧

新年度ストレスで彼にあたっちゃわないか不安がっていたまさにその夜、

新居での電気・ガスをどうするかで彼と一悶着ありました🌀

 

電力自由化のおかげで、

いろんな安い電気・ガス会社を個人で契約できる時代。

私は今の家でも新電力の会社と契約して使っています。

 

引っ越した後はまた状況が変わるので、

自分たちの生活にフィットした電気・ガス会社と契約したいと思い、

私なりに色々と調べていました。

どこもかしこも東京電力よりどのくらい安くなるかを売りにしていて、

さらに

ファミリーなここ!

とか

夜も電気使うならここ!

とか

ポイントが貯まる!

とか

それぞれの会社の特色が書いてあります。

 

正直、種類が多すぎてどこのどのコースがが

一番自分たちに合っているかなんてよくわかりません・・。

それでも少しでも安くなるならと思って、

1人〜2人向け、昼間も夜も電気を使う人向けで

おすすめのところをいくつか候補として彼に提案してみたのです。

 

すると彼は

「正直まだ二人で住んで生活していないから、

 自分たちに合った会社を選ぶための基準がわからない。

 不確定要素が多すぎる。」

とのこと。

 

まぁ、それは確かにそうなのですが、大体の予測(電気・ガスの使用量)で

少しでも自分たちに合っていそうなところを選べばいいと思っていました。

最悪、解約金などが発生しない会社であれば、

数ヶ月使ってみて微妙だったら乗り換えるのもあり。

 

なのに彼は何故か一旦最初は東京電力とかで契約しておいて、

数ヶ月実際に生活してみて、

それを基準に自分たちに合ったものを選べばいいのでは?と。

うーん。まぁそれでもいいのだけど、

東京電力よりも安くなるところがこれだけたくさんあるのに、

なぜあえてそっちを選ばないのか私にはわからず、

少し不機嫌になってしまいました。

 

私の顔が曇っていくのを見て、そわそわし始める彼。

なんかまずいことを言ってしまったのでは・・・と焦り始めます。

 

 

彼「はぐーーー」

 

 

お「・・・やだ!」

 

 

険悪なムードになると彼はそれをなんとかしようと、

ハグを求めてくることが多いです。

でも私は嫌な気分だったので、

我ながら大人気ないけれど、ハグする気持ちになれませんでした。

 

私は自分の提案が通らなかったこともそうですが、

色々頑張って調べたのが無駄になってしまったような気がしたのと、

彼はもう色々比較したりするのが

面倒になっちゃったのかなって思ったら、

すっかり悲しい気持ちになってしまったみたい。

でも実際は何がそんなに嫌で、

こんなに険悪なムードになってしまったのかが、

自分でもよくわからなかったのです。

 

彼の言動の何が嫌だったのか。

自分の中の何が蔑ろにされたと感じたのか。

どこで間違ったのかもよくわからないまま、

ただただ気分が悪いという、

どうしようもない空気が漂っていました。

 

 

彼「ううう〜〜〜〜〜はぐ〜〜〜〜〜〜・・・」

 

 

お「・・・・・・・」

 

 

数分の沈黙を破って、

 

 

彼「はぐーーー・・・・」

 

 

めげない彼。

 

 

ちらっと彼の方を見ると、困り果てた顔をしていました。

 

 

流石の私も、不機嫌になって

相手の歩み寄ろうとする姿勢を無視するのはあまりにも酷すぎる

と思い直し、ハグに応じてみます。

 

 

彼「・・・ごめんね。」

 

 

何故か謝る彼。

別に彼は悪いことなんてしていないのにな。

私が勝手に不機嫌になっただけなのにな。

 

自分でもなんでこんなに嫌な気分になってしまったのか

原因が掴めていなかったので、

自分も何を謝ればいいのかわからなかったのですが、

とにかく不機嫌になって相手を不安にさせてしまったのは事実。

 

 

お「・・・・・私もごめんね。」

 

 

引っ越しを機に、二人一緒に考えて、一緒に決めることが増えました。

するとやはり衝突することも増えるし、

「全然理解できない!」と思うことも出てきます。

でもそんな時でも、

意地を張って自分の正しさだけを主張するのではなくて

仲直りしたい、二人で楽しい時間を過ごしたいと

歩み寄ってくれる彼に今回も救われてしまいました。

 

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おさかなさんがどんなに不機嫌でもハグを諦めない彼

 

私は自分の機嫌の悪さで相手に窮屈な思いをさせるのは、

とてもとても不本意です。

「嫌だ」とか「悲しい」とかネガティブな気持ちであっても、

本当の気持ちを伝え合うことはとても大事だと思っています。

いつも「仲良し」でいることが正しいわけでもありません。

それでも、ただただ不機嫌になって黙り込むとか、

相手の顔色を伺わなければいけない空間は、

とても息苦しく心を消耗する環境だというのを、

私自身、経験しているし、よく知っています。

 

自分自身が、自分の大事な人に、同じ思いをさせたくない。

なのに現実にはそうしてしまっている自分がとても悲しくなりました。

本当はそんな思いをさせるくらいなら、私だってハグして仲直りしたい。

今回はそのきっかけを彼が作ってくれたのですが、

本当は自分でそのきっかけを作れるようになりたいんですよね。

よくわからない「意地」とか「プライド」みたいなものが

私の素直な気持ちを邪魔していたのかもしれません。

そんなものより、ずーっと大事なものが、あることを知っているのにね。