穴があったら踊りたい

おさかなさんと彼の平凡で特別な日々です。そんな日々をドキュメンタリー映像にしようと目論んでいます。

あっという間に落ちる

新年度、新しい業務を担当するようになって1週間。

慣れない業務を、

いちいち前任者に確認しながら、

新しく私の部署に異動してきた方に、

解説しながら引き継いでいる。

 

元々やっていた業務は別の人に引継ぎ済みで、

ほぼその方が自立でやってくださるのだけど、

正確さが求められる業務なので、

必ず誰かのWチェックを挟む仕組みになっている。

 

そうすると、

元々やっていた業務のWチェックをしながら、

慣れない新しい業務のやり方を確認しながら、

新しい業務も何もやったことがない人に、

自分もよくわかっていない業務を解説していくという作業になり、

なかなかの苦行だ。

 

新しい業務では、

これまで関わりのなかった新しい人たちとやりとりをすることが増え、

ルールも文化も違う中で、

とつぜん前任者から引き継がれて、

誰が何を担当しているのかよくわかっていない私は、

いまいちうまくコミュニケーションがとれず。

 

さらに、一つずつ確認しながらの業務なので、

なかなか予定通りには仕事が進まず、

なにもかもが後ろ倒しになってしまう。

かといって、確認作業などで新しくきた人を完全放置するわけにもいかず、

その方の就業時間中は自分の業務には手がつけられず、

退勤時間をすぎた頃から、

やっと自分でやる仕事に手をつけられるようになる。

 

私は丁寧な仕事をしたいと常々思っているけど、

現状はそれができていなくてとても悲しい。

時間に追われすぎていておそらく何かを忘れている。

Wチェックもきっと雑になっている。

引き継がれていない業務を自分なりに確認して対応しても、

ミスが発生すれば私の責任になる。

いろんなことを同時進行させるので、

どうしても注意力が散漫になって普段よりもミスが多くなる。

 

元々完璧主義な気質なのもあって、

自分が求めているクオリティに達していないのを実感するのが

なかなかに辛い。

全部完璧にできなくて当たり前だと頭ではわかっていても、

小さなミスや不完全な状態の積み重ねが、

少しずつ私のエネルギーを奪っていく。

 

 

久しぶりに3時間の残業。

明日、休みをとってしまっていたので、

この1週間にため込んだ業務を一通り終わらせてやっと退勤。

でもきっと何か忘れているんだろうな。

明日私がいないところで誰かに迷惑をかけているかもしれない。

こういう考えが頭の中をぐるぐるする。

とても久しぶりな感覚だ。

 

現場でキャパオーバーになっていた時は、

毎日こんな感じだったけれど、この感覚をすっかり忘れていた。

自分はダメな人間だとか、

自分は使えない人間だとか、

本当はそういうことを他人に対しても、

自分に対しても思いたくないのに、

余裕がなくなるとすぐにこういう思考が走り出す。

悲しいなぁ。

 

仕事が終わって、

よくわからないけど涙がでてきて、

突然泣き始める私と困る彼。

それでもよくわからないなりに受け止めてくれて、

それだけで少し、救われる。

そばにいて、受け止めてくれる人がいなかったら、

闇に落ちるのなんてあっという間なんだろうなと改めて思った。

 

f:id:anaodo:20210408224447j:plain

必死に飛び回るおさかなさんを冷静にみまもる彼

 

「無理しない無理しない。」

「できないことはできないって言おう。」

これは私が人に言ってきたことだ。

それが簡単ではないことを、私はよーく、知っているんだけどね。

私みたいなクライエントがきたら、

私はキャリアコンサルタントとしてなんて声をかけるだろうか。

そんなことを考えてみる。