穴があったら踊りたい

おさかなさんと彼の平凡で特別な日々です。そんな日々をドキュメンタリー映像にしようと目論んでいます。

自分の加害性について

自分でもびっくりするくらい凹みました・・。

 

今日は夜ご飯の後、

彼に爪が伸びてしまったので切って欲しいと言われました。

彼はパーキンソン病の影響で、

薬があまり効いていない時は体が震えます。

指先が思い通りに動かなかったりするので、

爪を切るのも危ない時は、

私が代わりに切ることがあるのです。

 

これまでにも何度か切ってあげたことがあったので、

特に抵抗なく爪切りで切り始めたのですが、

 

彼「あああ・・・!!」

 

彼が声を上げるのでびっくりすると、

どうやら爪切りで彼の指まで切りかけていたようなのです。

 

その時はなんとかセーフで、

挟まってはいたけど、力をいれていなかったので

実際には切れていなかったと。

随分とヒヤっとしましたが、

気をつけながら切ろうと思ってそのまま切り続けました。

 

すると

 

彼「あああ・・・・・!!また指挟んでる!!」

 

気をつけて切っているはずだったにもかかわらず、

またしても指を切りかけたようなのです・・・。

今回も流血はしませんでしたが、

少し皮に切れ目が入ってしまいました・・・。

 

自分で自分にびっくりします。

気をつけてやっていたのに、不本意に傷つけてしまったこと。

それも2回も危ない目に合わせてしまったこと。

また、「人を傷つける自分」が思い起こされて、

自分はやっぱり危ない人間なんだという気持ちで

一気に悲しくなってしまいました。

 

急激に落ち込む私。

本当は謝らないといけないのは私の方なのに、

落ち込みすぎて逆に彼に慰められてしまう始末・・。

一頻り落ち込んで、泣いて、慰めてもらって

やっと自分からごめんなさいができました😢

情けない。。。いい歳して幼児さながら・・・。

でもそんな3歳児みたいな私のことも否定せずに、

受け止めてくれる彼には頭が上がりません。

 

今回、幸いにも指は切れなかったので、

もしかしたら「ごめんごめん」で済む話だったかもしれません。

でも私にとってはとても悲しくて、怖い出来事でした。

いつか自分の手で彼をもっと傷つけてしまうんじゃないかとか、

次は本当に血が出てしまうんじゃないかとか、

そういう想像をし始めたら恐ろしくて恐ろしくて・・。

それでも生きている限り、

一緒に時間を過ごす限り、

そのリスクを常に背負っていることになるのです。

自分が大切な人を守る側じゃなくて傷つける側になる怖さ。

自分が「加害者」になる怖さ。

そういうものを常に抱えていることになるのです。

 

傷つけたくないから、離れていようじゃなくて、

なるべく傷つけないようにしながら、近くにいよう。

そう決めたのだから、ビビってばかりではいられませんね。

自分は相手を絶対傷つけないぞ!という覚悟を持ちながらも、

相手を傷つけてしまう自分の加害性にも自覚的であり続けるという、

なんだか矛盾しているようで、していない姿勢。

なかなかその両立は難しいものです。。。

頭ではわかっていても、やっぱり怖いし、悲しくなってしまう、

おさかなさんなのでありました・・・😭

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ブログを読んで、彼の一言