穴があったら踊りたい

おさかなさんと彼の平凡で特別な日々です。そんな日々をドキュメンタリー映像にしようと目論んでいます。

彼なりの工夫だったとは

新居に引っ越してきて生活がずっと快適になりましたが、

その中でも快適度がぐーんと上がったのが、お風呂です🛁

 

彼が前に住んでいた家のお風呂は「バランス釜」という

古いタイプのお風呂で、

「追い焚き」はできるのですが、すごく時間がかかるし、

忘れて放っておくと熱湯風呂になってしまうし、

シャワーの温度調節もなかなか難しい代物・・。

さらになぜかお風呂の排水口からGが出入りすることがあったので、

私が彼の家の近所に引っ越して

すぐに自分の家に帰れるようになってからは

一切使わないと心にきめていました😇

ついでに脱衣所もなかったので、

着替えは床に置かなければならず、

冬は寒い中玄関近くのスペースで着替える必要もあり、

使うには困らないけど「快適」なお風呂ではありませんでした。

 

一方私の前に住んでいた家のお風呂は、

追い焚きも自動でしてくれるし、温度も指定でき、

虫が現れることもなく十分快適だったのですが、

一人暮らし世帯がメインのマンションだったこともあり、

そこそこコンパクトで、

「ゆったり」という感じではありませんでした。

脱衣所もありましたがそんなに広くはなく、

お風呂から出た時に着たい服も

洗面台のふちにひっかけたりしていたのです。

 

ところが!今の家のお風呂は、

ファミリー層向けのマンションということもあり、

広々と設計されていて、とっても快適✨

脱衣所も広くて余裕があります。

もちろん湯張り・追い焚きは自動でやってくれますし、

体を洗うスペースの床も綺麗でお風呂マットいらずだし、

浴槽も以前の2倍くらいはあるのではないか?

というくらいの「ゆったり」サイズ。

物件を見て回っていた時に、

お風呂のポイントが抜群に高かったのが今の家です笑

 

さらに彼の場合、パーキンソン病の影響で、

体の動きに制限がかかることが多いので、

お風呂前に下着やタオルの準備にてまどうことも日常茶飯事。

前はよくタンスの中から「下着とタオル用意して欲しい〜」

とお願いされていましたが、

今の脱衣所は収納も多くてスペースが余っていたので、

彼の下着とタオルはすぐに取り出せるように

洗面台の下にある引き出しの中に収納しています。

これにより、いちいち私にお願いをせずに済むようなり、

彼にとっても快適になったかなと思います。

 

さらに彼の場合長時間立っているのが難しいので、

キッチンにも洗面所にも椅子を配置しています。

前の家だと狭くて置けなかったのですが、

お風呂から出た時に着たい服をその椅子の上においてけば、

床に直接置く必要も、

洗面台のふちにひっかけて濡れたりすることもありません!

なので今の家で彼はいつもお風呂に入る前に

「椅子の上」に下着とタオルを用意してお風呂に入っています。

 

こんな感じで快適お風呂ライフを送っているのですが、

今日は彼がお風呂に入っている時に、

下着は「椅子の上」タオルは「洗濯機の上」に置いてあったのです。

たまたま洗面所に入った私はそれに気づき、

無意識に置く場所間違えちゃったのかなー?と思って

親切心からタオルも「椅子の上」に配置し直してあげました。

 

するとお風呂から出た彼から一言。

 

彼「タオルの場所変えたでしょ〜〜」

 

あれ、ダメだった!?と思い続きを聞くと、

 

彼「椅子の場所まで体を拭かないでいくと、

  脱衣所の床が濡れちゃうから、

  タオルだけ(浴室に近い)洗濯機の上に置いといたの!」

 

とのこと。

 

 

 

そうだったのか〜〜〜!!😭

 

 

 

実は私が常々彼に言っていたのです。

彼がお風呂から上がった時に、

なるべく足拭きマットの上で身体を拭かないと、

洗面所の床がびしょぬれになっちゃって困ると。

彼の場合、体勢保持が難しいことがあるので、

お風呂から出てすぐの足拭きマットの上で、

立ったまま体を拭いて、着替えるのが難しいこともあります。

それは私も重々わかっているので、

無理なことを要求するつもりはなく、

できる時はそうして欲しいし、

できない時は、濡れた床を最後にささっと拭いて欲しいと。

 

それを彼なりに工夫してくれていたのに、

私が勝手な親切心で場所を変えてしまっていたらしいのです><

理解した私はすぐにごめんねと謝りましたが、

なんだか同時に嬉しい気持ちになりました。

 

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彼なりの工夫を邪魔してしまったことに謝りつつも嬉しいおさかなさん

 

一緒に暮らしていると、

お互いに気になる部分はどうしてもあります。

でもそれを伝えた結果として

「面倒臭いなぁ」で終わらせずに、

彼なりにできる方法を工夫してくれていたんだなと思って、

それが嬉しかったのです。

 

他にも体を拭いた濡れているタオルを

ソファなどの布製品の上に置いておくと、

カビが生える原因になるのでやめてほしいと伝えたら、

洗濯機までは持って来れなくても、

布製品の上には置かないようにしてくれるようになったり、

体の調子の良い時はしっかり洗濯機のところまで

持ってきてくれるようにもなりました!🎉

 

一緒に生活をするということは、

自分だけだったら気にする必要のないことまで

気になってしまうということでもあります。

自分ルールだけで全てをまわすことはどうしてもできず、

二人で調整をしていく必要があるわけです。

好んで一緒にいるとはいっても他人同士。

価値観や判断基準はそれぞれ違います。

相手がどう反応するかはコントロールできないけれど、

自分が困っているとか、嫌だなと思うことは、

なるべく我慢せずに伝え合って、

どうしたら二人が納得して生活できるか?を模索したい。

 

彼とそれを実践したいと思えるのは、

多分私の意見を聞いてくれるという実感があるからだと思います。

時には自分の価値観でいっぱいいっぱいになっちゃうこともありますが、

これからもぶつけ合って、すり合わせてやっていこうと

改めて思ったおさかなさんでありました😄