穴があったら踊りたい

おさかなさんと彼の平凡で特別な日々です。そんな日々をドキュメンタリー映像にしようと目論んでいます。

モヤモヤをキャッチすること

「ん〜〜〜」

 

彼がもやもやしている。

 

私ももやもやしていた。

 

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私たちはお互いに自分の家の方が快適だと思っている。

なので夜の時間をどちらの家で過ごすかは毎回駆け引きだ。

 

昨日は夜は私の家で過ごすことに決定していた。

彼の家でご飯を食べてから私の家に向かう。

次の日は彼は13時までに家に帰らなければいけなかったので、

私はいつも通り仕事の休憩中に送っていくつもりでいた。

 

彼「明日は朝、送って欲しいな〜」

 

明日は私は仕事なので、朝送って行くとなると、

わざわざ早起きをして、寒い中彼の家まで送っていって、

始業時間までに自宅まで帰ってこなければならない。

 

お「え〜お昼じゃダメなの??」

彼「ちょっとやりたいことがあって〜」

お「朝なら、体調よかったら一人で帰ったら?」

彼「ん〜〜〜〜〜〜・・・そうしようかな。」

 

ここで二人ほぼ同時にもやもやタイムに入った感じがした。

 

彼は調子が良ければ私が車椅子を押さなくても

自分でこいで家まで帰ることはできる。

ただ、体調の波が激しいので、

出発のタイミングでは大丈夫だと思っていても、

途中で電池切れになることも大いに考えられる。

 

私は安易に「一人で帰ったら?」と言ってしまったことについて

モヤモヤしていた。

彼には選択肢があるようでいて、ないに等しいからだ。

 

一人で帰るのは彼にとって不安なことであるのを知った上で、

「一人で帰る」という選択肢を与えることは、

「一人で帰れないなら、私には面倒をかけないでね」というメッセージを

その言葉を使わずに伝えたに過ぎなかったからだ。

 

私はこのことにうっすら気付いていた。

だからモヤモヤしていたんだと思う。

 

その頃同時に彼も考え込み始めた。

彼「ん〜〜〜〜、なんかモヤモヤしている」

 

そうだよね。私もモヤモヤしてる。

 

お「何にモヤモヤしてるの?一人で帰ればって言ったから?」

 

彼「それはそうなんだけど、僕は自分の家にいる権利もある中で

  おさかなさんの家に来ていて、

  送ってもらえるのが当たり前とは思ってないけど、

  送るのが大変なんだったら、今日はおさかなさんの家に

  来ない方がよかったんじゃないかと思って。」

 

そうだよね!!!!涙

 

こう言われてなんだか自分が情けなくなってしまいました。

私の家に来てくれると私が喜ぶのを知っているから、

彼は私の家に来ようとしてくれているのに、

自分が「面倒だから」とか、「寒いから」とかの理由で、

すごく雑な扱いをしてしまった気がして、申し訳なくなりました。

同時に、自分は疲れていたりすると

こんな態度になってしまうのかと悔しい気持ちになりました。

 

本当は私が謝らなきゃいけないのに、

悔しさと不甲斐なさで涙が出てきてしまって、

なぜか彼の方に謝らせてしまう始末・・。

しばらくして最終的にはごめんねを言えましたが、

自分の中の潜在的な加害性を再認識させられる出来事でした。

 

大事にしたいと思うだけじゃ大事にできないことがある。

私は自分が疲れていたり余裕がなくなると、

すぐにそういうのが態度に出てしまうタイプかもしれない。

相手を全く傷つけないというのは無理なことかもしれないけど、

傷つけてしまったり、悪いことをしてしまった時に、

まず「ごめんね」が言える自分ではありたい。

あー悔しい。自分の精神はこんなもんなんだなーと。

疲れてるときはなるべくそのことを認識して、

雑な態度をとる前にブレーキかけられるようになりたい。

 

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違和感に気づくおさかなさんと彼。大事にするってむずかしいなぁ。。

 

今回はモヤモヤの理由を探ってたどり着けたのはよかったけど、

彼が同時にモヤモヤしてなかったら、

ただのモヤモヤとして流れてしまっていたかもと思うと恐ろしい。

モヤモヤ(違和感)をキャッチして共有してくれた彼に感謝しないとだな。

モヤモヤをモヤモヤのままにしないことこそが、

お互いを大事にすることにつながっていると信じて、

日々精進したいと思います・・・。

(※昨日は疲れたのか、いつの間にか寝ちゃってました・・汗)