穴があったら踊りたい

おさかなさんと彼の平凡で特別な日々です。そんな日々をドキュメンタリー映像にしようと目論んでいます。

人生は即興・・・?

先日のドレスで大泣き事件について書いてから、

彼ともいろいろお話をしました。

anaodo.hateblo.jp

 

彼はそんなに気張らなくても、

普段の自分たちが出せたらいいよね。というのですが、

それがまた難しいんですよねぇ・・。

 

私はダンスでは即興(インプロ)を好んでいて、

その時その場で自然と出てくるものが全て「正」だとするスタンス。

ダンスでなくても、プレゼンとか、普段の会話とかでも、

人と人が関わるものについては、

型にはまったものよりも、

ライブ感のあるものを好む傾向にあります。

でもそれって、普段から感覚を磨いているからこそ

瞬間瞬間に反応できたりする側面もあるんですよね。

 

昔、即興で自由に踊る会を個人的にひらいていた頃、

「即興なんてできない!振付がないと動けない!><」

と言う人に対して、

「そんなことないよ〜誰だってできる!」と言っていました。

確かに自由でフリースタイルなんだから、

正解もないし「できない」ことはないはずなんですが、

自由だからこそ「やりづらい」「動きづらい」

というのはきっとあると思うし、

自由だからこそ自分の感覚に耳を済ませる必要があるんですよね。

 

あ、今この音にこう反応したいなとか、

あ、今走り出したいなとか、

あ、今飛び上がりたい衝動があるなとか、

そういう自分の中に湧き上がる感覚を、

頭・理性を通さずにそのままキャッチして身体で表現することは、

日々そんなことを意識して過ごしていない人にとっては、

私が考えているよりもよっぽど難しいことだったのかもしれません。

ましてや、感覚はキャッチできたとしても、

身体が思い通りに動かなかったとしたら、

不格好になって恥ずかしいな・・とか思うことは、

ある意味、自然なことでもあるのでしょう。

 

 

写真に関して、私はこの状態に陥っている気がします。

私は普段自分がどんな顔で、

他人からどんな風に見えているのかについて、

意識することなく過ごしています。

なので突然自然な笑顔でと言われても、

普通にしてればいいだけなのに、

「え!?無理!」となる😇

さらに、レンズが向けられていると思ったら、

変な顔になってないかな・・という不安が出てきて、

身動きがとれなくなってしまう。

 

 

 

 

 

・・どうすればいいんだ?!?!😱

 

 

 

 

即興でのダンスが好きになる前は、

私は与えられた振付を完璧に踊りこなす練習をしていました。

その過程で、自分のダンスの癖や動きの質を、

動画で撮って、嫌になるほど客観視してきました。

なので、ダンスに関しては

自分のイメージしている自分の動きと、

客観的に見た時の動きが合致していることが多く、

主観と客観のギャップが少ないように感じます。

 

ギャップが少ないと言うことは、

自分がイメージしているものがそのまま他人と共有できているので、

「今変になってないかな?」という余計な不安がなく、

自分の感覚に耳を傾ける時に生じる「ノイズ」が少ないということ。

ノイズが少ないということは、

自分の感覚をそのまま身体で表現できるので、

よりパワフルで自然な動きとして出力できるようになるのです。

時には自分でも「不格好だなー」と思うタイミングもありますが、

それはそれで「よし」とできるところが、即興の魅力でもあります。

 

しかし、今の私の場合、

自分がイメージしている主観的な自分の容姿と、

他人から客観的にみた自分の容姿とのギャップが大きく、

変な不安や自意識ばかりが強くなって、

感覚→身体表現に至る過程でノイズが発生し、

不自然な表情になったりしてしまいかねない状況。

「可愛くない自分」を受け入れられず、

身動きが取れなくなっているんですね。

 

 

 

うーん。考えれば考えるほど、

もう見慣れるしかないのでは?

という気がしてきます笑

 

 

 

最初のうちは「あ〜可愛くないな〜〜はぁ・・」

と思いながらでも、日々自分の顔を客観視していたら、

いつの日か

「まぁ、世間的に言う美人ではないかもしれんが、

 愛嬌のある顔じゃない??」

みたいになったりするんだろうか・・・?😕

そうしたら、多少崩れた顔で写真に写っていたとしても、

自分らしくていいねって言えるようになるんだろうか。

 

 

こう考えると、モデルさんたちは、

もちろん生まれ持った容姿というのは武器としてあるにしても、

日々自分と向き合い続け、

自分の魅力を発掘し、それを信じ続け、

自分と服が最も魅力的に見える姿で、

不自然なレンズの前に自然と立つことのできる、

すごい職業なんだなぁ・・と畏怖の念を抱かざるを得ません。。

 

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自分の姿を見慣れる練習中のおさかなさんと様子をうかがう彼

 

人生はある意味全てが即興。

作られたシナリオも、振付も、本来何もありません。

その場その時の感覚を一つ一つ拾い集めながら、

自分にしか描けないストーリーを紡いでいく作業。

自由だからこそ難しく、自由だからこそ可能性は無限大。

一度きりの人生、自分以外の何者にもなれない人生なら、

不格好な自分も、愛したいな。

もう少し、向き合ってみようと思います。