穴があったら踊りたい

おさかなさんと彼の平凡で特別な日々です。そんな日々をドキュメンタリー映像にしようと目論んでいます。

あの高揚感よりも

今日も風の気持ちの良い日でした🎐

あまり外にはでませんでしたが、

家で窓を開け放しているだけで、とても爽やかで

清々しい気持ちになります。

なんでもない1日が尊く思えてきます。

 

オリンピックにはそもそも興味がないのですが、

開会式だけTVで見ていたら

数年前まで一緒にダンスをしていた仲間たちが、

何人も踊っているのが見えて、

テンションが上がってしまいました!!

気づいただけでも5人はいたのですが、

多分気づいていないところにもいたことでしょう。

 

まだ私がガッツリダンスをしていた頃。

私の周りにはダンスで食べていこうとしている友達が沢山いました。

私は社会人としてフルタイムで働きながら、

ダンススタジオに通っていましたが、

気付けば周りにはそういう人たちばかりでした。

 

ダンスを趣味でやっているだけの私を、

受け入れて仲間にいれてくれた人たち。

私側もダンスを職業にしてるみんなにも負けないぞ!

くらいの負けん気で当時は必死に食らいついていました。

いつしかダンスを仕事にしているかどうかよりも、

ダンスに向き合う姿勢に共感し、

一緒に作品を作ったりするまでになりました。

 

当時はある意味キラキラしていたと思います。

仕事で疲れてても必死になってレッスンに通い、

あーでもないこーでもないと作品を練り、

夜通りリハーサルをしたり、

空き時間のほとんどをダンスに費やしていました。

全力でぶつかって、

最後にはステージでスポットライトを浴びて、

達成感で舞台裏で涙を流す。

 

 

青春ですね・・・!!😳✨

 

 

私にとっては1〜2年前の楽しかった思い出。

でも今日開会式を見ていて、

みんなにとっては、現在進行形なんだなぁ・・

と思ったのです。

 

ダンスを仕事にしているということは、

きっとみんなはずっと駆け抜け続けるんだろうなと。

私自身はもはや大きな舞台で踊りたいとか、

そういう願望はないのですが、

必死になって何かに向き合って、

一つの作品を作り上げるあの疾走感や、

情熱を捧げるなにかがあることは、

この先どれほどあるだろうか?と

少し寂しい気持ちなったのは事実だと思います。

 

今私は、穏やかで平凡だけど、とても幸せ。

当時は必死で、自分に足りないものばかり気になって、

もっとダンスが上手くなりたいとか、

もっといい作品が作りたいとか、

その分努力していたけれど、

辛いことも多かったです。

その代わり、舞台に上がった瞬間の高揚感は、

格別だったと思います。

 

今の自分がなにを求めているか。

 

ダンスを必死にしていたころの友達とも

この1〜2年でだいぶ疎遠になってしまいました。

でもそれは必然なのかもしれないとも思うのです。

今、自分が求めているものは、

あの時の高揚感ではなくて、

もっと穏やかな安心感なのかもしれないと思うからです。

 

その時その時で人がなにを求めるかは変わります。

前に求めていたものが、今も求めているものとは限らない。

だからこそ、今の自分に本当に必要なものは何か?

を更新し続けないと、

いつの間にか何かにしがみついてしまって、

楽しくもないことを続けてしまったりするのかもしれません。

今の私にとって必要なものはなんだろう?

今の私が本当に求めているものはなんだろう?

また改めて考えるきっかけになりました。

 

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今:二人なりのダンスをするおさかなさんと彼