穴があったら踊りたい

おさかなさんと彼の平凡で特別な日々です。そんな日々をドキュメンタリー映像にしようと目論んでいます。

自分は危険人物?

昨日の記事で自分は一緒にいる人を不幸にしてしまう恐怖心が

根深く存在しているという話をしました。

 

anaodo.hateblo.jp

 

今でこそすっかり安心して彼と一緒に過ごしている私ですが、

お付き合いを始める前は、物凄い勢いで警戒していました。

昨日も私が常に警戒心MAXな心配性であることについては書きましたが、

人に対してもそれは同じです。

仕事上のつきあいなら、

嫌ならある程度離れることも簡単なのであまり気にしませんが、

お付き合いをするということは親密な関係を築くということ。

嫌でも自分の弱い部分も含めて見せることになってしまいますので、

警戒心はある程度必要ではありますね。

 

最初彼からご飯に誘われたりしていた頃は、

何も意識していなかったので特に警戒していませんでしたが、

お付き合いをしたいと思っているということを言われてからは

一気に警戒心が強くなりました。

それはもちろんこの人を信じていいのか、

裏切るかどうかわからなくて怖いということもそうですが、

私は私に近づく人を傷つけてしまうという実感があったから

近づいてくる人たちに対して傷つけたくないという気持ちからです。

 

私は元々こだわりが強く、

自分の思い通りにならないことが我慢できない子でした。

小さい頃はよく癇癪を起こして泣き叫んでいたし、

食べ物の好き嫌いも激しかったり、

正義感(という名の自分ルール)がやけに強かったり、

頑なでワガママな子供だったと思います。

そのせいで周りの人を困らせてしまったり、

面倒臭いと思われてしまうことが多かったです。

 

成長と共にこだわりは少しずつ和らいだし、

自分の思い通りになることばかりじゃないことも理解しました。

でも、自分がワガママにならないように、

暴走してしまわないように、

コントロールしようとすればするほど、

それがストレスになってどこかで爆発して、

社会生活がうまく送れない状態になって、

周りの人の信頼を失ってしまうこともしばしば・・。

 

そういう経験を繰り返す中で、

自分はあまり人と深く関わらないほうがいい、

自分は自分の近くにいる人を傷つけてしまう凶暴な人間なんだと、

認識するようになってしまったように思います。

これは相手を傷つけたくないという気持ちと同時に、

相手を傷つける悪い自分になりたくないという気持ちでもあります。

一定以上私に近づく人に対しては、

なるべく早めに危険を察知して遠ざかってもらうように

仕向けていたように思います。

 

最初、彼に対してもそうしていました。

親密な関係になりたがる彼に対して、

私は危険人物だからこれ以上は近寄らないでくれと、

はっきり言葉にして伝えていました。

今思うと、必死の自己防衛だったのでしょう。

 

でも彼はそんなの覚悟の上だというのです。

私が危険人物なのは分かった上で、それでも一緒にいたいと。

「覚悟」なんて軽々しく言いやがってと、

当時のひねくれている私は思いましたが笑、

何度突き離してもしぶとく付いてくる。

彼を傷つけるようなことを言ってしまって激凹みしている私に、

それでも近づいてこようとする。

当時の私は「一体こいつはなんなんだ・・・???」と

理解できませんでしたが、

彼は私が突然大爆発したり、

刃物を振り回しても(比喩ですよ!)、

「いてててー!!怪我しちゃったー😜」みたいな調子なのです。

(もちろん本当はとても悲しくなったりしてる時もあると思います)

 

私はずっと自分のことを扱いづらい危険人物だと思っていたし、

実際過去に私に深く関わった人たちは

痛い思いをした人も多いのですが、

彼が特別頑丈だからなのか、

痛みを凌駕する何かがあるからなのか、

とにかく、彼と一緒にいると、

自分が危険人物で自分が人を傷つけたり不幸にする人間であることを、

忘れてしまうのです。

 

だからこそ、彼が本当に悲しそうにしたり、

嫌な気持ちにさせてしまった時は、

信じられなくらい凹みます・・・・。

私はあの彼をこんなに傷つけてしまえるのかと、

自分のことが恐ろしくなります。

お付き合いを始めたばかりの頃は、

よく自己嫌悪で塞ぎ込んでいて、

そんな怖い感覚をふと思い出した昨日でしたが、

昨日の記事を読んだ彼は

「おさかなさんといるのが窮屈だと思ってないよ」と。

「一緒にいたいからちゃんと相談しないといけないでしょ?」と。

 

 

こんな風に言ってくれる人は、

なかなかいないと思います。

そんな風に言ってくれる人だからこそ、

傷つけたくないなと。

ただの面倒で危険な存在としてじゃなくて、

そばにいて大事にすべき存在として扱ってもらえること。

それはこの上なく嬉しくて、安心することなのです。

そんな風に思わせてくれる人が近くにいることは、

決して当たり前のことではないと思います。

大事にしないとなぁ・・と改めて思ったおさかなさんでした。 

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この記事を読んで彼の一言!