穴があったら踊りたい

おさかなさんと彼の平凡で特別な日々です。そんな日々をドキュメンタリー映像にしようと目論んでいます。

苦しい時に笑うこと

ここのところ彼の調子が悪そうである。

 

 

 

クリスマスイブ、クリスマスと薬がなかなか効かず、

仮眠を取っては、少し動いて、

また30分くらいで身体が動かなくなってきて、

15分くらい仮眠をとって、の繰り返しだった。

ご飯の時も体勢保持に精一杯で、

ディナーのワインをストローで飲むという荒技をやってのけた。

(グラスを傾けなくて済むからこぼさずに飲みやすい)

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ストローinワイングラス

 

 

 

これを彼は「いつものこと」と言う。

 

 

 

確かによくあることではある。

でも薬を貼り替えれば改善することが多い。

冬は特に身体が強ばりやすくなって、薬の効きも悪くなるけど、

今回は薬を張り替えても寝付けないほどの状態で、

こういう不調は久しぶりに思えた。

 

 

 

 

薬がガッツリ切れてしまうと、

身体中の筋肉が強張って、ぎゅーっとなってしまうらしい。

力を入れたくなくても力が入ってしまって、

体のポジションが定まらず、

必死に深呼吸をしながら、力を抜こうとしている。

 

 

 

 

さすがにその状態になると不安になるらしく、

添い寝の状態で肩に手を当てていて欲しいと言う。

そうすると少し安心するらしいのだ。

 

 

 

 

隣で必死に力を抜こうと荒めの呼吸を繰り返している彼の横で、

少しでも安心して欲しいな、

少しでも苦しいのが和らげばいいなって思っている。

なのに、

肩に手を当てることしかできない自分が情けなくて、

このまま何もできずに彼が死んでしまったらどうしよう、

そんな不安がどんどん湧き上がってきて、

涙が止まらなくなってしまった。

 

 

 

「どうしたの?」

 

 

 

隣で必死に呼吸をしているはずの彼に問われる。

バレないように静かに泣いていたはずなのに、バレた。

一番しんどいのは彼のはずなのに、

いつの間にかなぜか私が慰められる側に変わっていた。

おかしいなぁ・・・。

こんなはずじゃなかったのになぁ・・・。

自分の軟弱な精神に嫌気がさしてくる。 

 

 

 

 

彼曰く自分より大丈夫じゃなさそうな人をみると

自分は大丈夫な気がしてくるらしく、彼にとっては好都合だったらしい。

でもそれって、無理してるってことなのではないか・・?汗

と不安になる始末。

どこまでも不安に取り憑かれている・・・・!

 

 

 

結局この3日間は 

・薬がなかなか効かなくてずっとしんどい

口内炎ができて痛い(今はほぼ完治)

・首を寝違えて痛い(今はほぼ完治)

・膝を強打して痛い

・足の指を挫いて痛い<NEW!!>

 という感じで不調のオンパレードな彼。

 

 

 

彼はそれでも変な顔して戯けてみせる。

「痛いポイント3つたまったから、景品くれ!!」とか言っている。

きっとちょっと無理してでも面白おかしくすることが、

彼の処世術なんだろうと思う。

無理して笑わなくいていいのにって思うけど、

きっと笑っていないと、どんどん苦しくなる。

彼はそういうタイプなのかもしれない。

 

 

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景品:湿布 with サメのがぶちゃん

 

私も本当は泣いてばかりいないで、

なるべく隣で笑っていられる人でありたい。

それも、無理して笑顔を取り繕うのではなくて、

「私は笑顔であるんだ」と言う意志を持って笑っていたい。

そして悲しい時は、一緒に悲しんで、

苦しい時は、苦しいね、でも大丈夫。

って心から言えるようになりたい。

 

大事なものを、大事にし続けられるようにね。