穴があったら踊りたい

おさかなさんと彼の平凡で特別な日々です。そんな日々をドキュメンタリー映像にしようと目論んでいます。

熊さんとドラゴン

ぼくとおさかなさんには共通の友人がいます。

料理が上手で、色んなことを知っていて、人の痛みに寄り添える

熊さんみたいな友人です。

 


その熊さんはとっても繊細で自分の中に凶暴なドラゴンを飼っています。

時にそのドラゴンに振り回され気がつくと致命的な傷を負って瀕死状態です。

 


一度熊さんは、ドラゴンの凶暴さに耐えられなって、生きるのをやめようとした事がありました。

ぼくはすごく怖い思いをしました。大切な友人が、いなくなる事、

もう二度とあえなくなるかもしれないと思いながら連絡を待ったあの時間を

今でもたまに思い出してしまいます。

 


普段あまり怒らないぼくが帰ってきた熊さんに怒りました。

どんなに怖かったか、言葉にして伝えました。

 


後日熊さんは手紙をくれました。丁寧書かれた文字の一つ一つから

気持ちが伝わってきました。

 


熊さんは約束をしました。

自ら、生きるのをやめると言う選択をしないこと。

 


それから、時間をかけて、熊さんは自分の中のドラゴンと仲良くなるすべを少しずつ

習得していったように思います。

 

 

 

しばらくして熊さんは新しい挑戦を始めました。

大変だけど、やりがいあるから頑張れる!

 


そう言っていました。

 


ある時、久しぶりにドラゴンが牙をむきました。

熊さんはすべてを投げ出していなくなってしまいました。

 


あの時の恐怖がよぎりました。

 

 

 

熊さんが抱えているドラゴンの凶暴さを侮っていました。

 

 

 

熊さんは生きて帰ってきました。

とてもしんどかったみたいです。

でも、約束を思い出して踏みとどまったそうです。

 


熊さんが逃げ出したことでたくさんの人に迷惑がかかりました。

 


それでも、ぼくは約束を守ってくれた事が嬉しいし、

 


誰がなんと言おうと熊さんは偉いんだ。

 


きっと抱えてるしんどさは計り知れない。

肩代わりもできない。

 


忘れることはあっても熊さんの元からドラゴンがいなくなることは無いんだと思う。

 


だけどぼくが一番しんどい時に親身になって守ってくれた熊さん。

 

 

 

あなたがいなかったらぼくはここにいれないかもしれない。

 


何ができるかわからないけれど、

 


約束を忘れないでいてくれる限り、

ぼくは熊さんの味方だ

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熊さんと(ドラゴンと)彼(おさかなさんはお休み)