穴があったら踊りたい

おさかなさんと彼の平凡で特別な日々です。そんな日々をドキュメンタリー映像にしようと目論んでいます。

気合と根性ではどうにもならぬ

夜中の3時。

ふと目が覚めた。

0時時点で今日はまだ寝ない!と言い張って何かをしていた彼が、

目覚めた私のところに来て何やらウジウジしている。

 

「ううう〜〜」

 

「嫌だ〜〜」

 

何か辛いことでもあったのかと思って話を聞く。

 

「どうした?」

 

少し渋ってから、バツが悪そうに彼が言う。

 

 

「また、課金しちゃったぁ・・・うぅ〜〜〜・・・」

 

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罪悪感でもじもじする彼と心配するおさかなさん

 

パーキンソン病の症状の一つとして、

衝動的な行動を取りやすくなることがある。

衝動性制御障害と言うらしいのですが、

男性だとギャンブル、女性だと買い物で顕著になるらしい。

あとでよくよく考えたら全く合理的ではないお金の使い方を、

衝動的にしてしまって抑制が難しくなる症状らしい。

 

その時に「もうやめなきゃ」と思っていても、

色々と理由をつけたり合理化することで、

ありったけのお金を使い込んでしまい、

自分の意思ではそれを止めることができず、

それが後々家族にバレて大問題になることもあるそう。

 

 

彼は自分がギャンブルを始めたら絶対に大変なことになるから、

絶対に手を出さないと決めている。

でもケータイゲームの課金は彼の手の届く場所にある、

手の届く金額でできる、小規模なギャンブルのようなものなのかもしれない。

 

欲しいアイテムが出るまで、

次こそは、次こそは、次こそは・・・と、

少額の課金を何度も繰り返す。

このドキドキ感と、お金を使っている!という高揚感を求めて、

気づくと、自分で考えてもやりすぎな金額を投入しているそう。

 

ふと我に返って罪悪感に襲われる。

またやってしまった・・・自分を制御できなかった・・・

そんな失敗体験として彼の中に刻まれる。

過去にも何度か似たようなことがあって

課金したゲームアプリを彼自身の判断で削除したことがある。

でも結局、他のゲームアプリで同じことが起きるのだ。

 

正直、今は家計も別々だし、

彼のお金を彼がどう使おうと構わない。

もちろんそれで食費がなくなってしまうとか、

生活に支障が出てきてしまったらさすがに止めるけれど、

生活に支障が出ていないなら、あとは彼自身の問題だ。

 

課金に費やしたお金があったらもっとこういうことができたのに・・・とか、

金額の割にその場の一瞬の高揚感だけに消費されて虚しい・・・とか、

また衝動を制御できなかった自分はダメだ・・・とか、

そういう気持ち面の問題が一番なように感じる。

本来は私に懺悔するようなことではなく、

自分自身の困りごとでしかないはずなのだ。

 

でも、彼が私に打ち明けて相談してくれているのには、

今後のことを考えてくれているから。

 

同棲する目標が明確になった今、

今後は二人でやりくりしていくことも増える。

もちろん結婚ではないから家計は別のままだけれど、

将来を見据えて、今のままではいけないと思っているみたい。

 

これまではちょっと使いすぎても私にはバレないし、

言ったら怒られるんじゃないかって思って言わなかったこともあったらしい。

でも、現状をなんとかしたいと思っても、

自分一人ではどうにもできないと悟って、

今朝、思い切って打ち明けてくれた。

 

聞けば確かにまぁまぁの額だったし、

正直それは流石にどーよとは思ったけれど笑、

それよりも、

彼が自分のプライドよりも優先すべきものがあると考えて、

現状を改善するために相談してくれたことが、嬉しかった。

 

一人で無理なら、一緒に対策する!

 

と言うことで、「お金の使い方問題」が

同棲までの課題リストに追加されました!笑

本人の気合と根性でどうにかなる問題じゃないなら、どう工夫するか?

私がガチガチにコントロールするのもなんか違うし、

かといって本人だけで任せるのも逆に不安だろうし、

なかなかの難題です・・・。

衝動性が強い方の自分の衝動との付き合い方。

体験談などなど、募集しております・・・・!!!><

お菓子食べたい衝動を我慢できずに食べすぎてしまったおさかなさんより